樹木のお手入れとして剪定があげられますが、その方法は様々。
例えば、大きく育ちすぎた樹木を小さく仕立て直すことを“枝下ろし”と言い、伸びすぎたり込みすぎている枝を適度に透かすことを“枝透かし”と言います。
適切な時期に適切な剪定を行うことで、樹木は健康で美しい状態を維持し続けるのです。
枝下ろし
枝下ろしとは、簡単に言うと太い枝を切り落とす剪定方法のこと。
主に剪定バサミでは切れないような枝なので、ノコギリやチェーンソーを用いて切り落とすこともあります。
大きな木を小さく仕立て直したい時や、敷地からはみ出している枝を除去したい時などに行います。
枝透かし
伸びすぎている枝を適度に透かし、美観の保持と日当たり、風通しを良くするために行う枝透かし。
透かす程度によって、“荒透かし”や“小透かし”などの方法があります。
● 荒透かし
樹形を乱したり成長を妨げる忌み枝と言われる不要な枝を抜いていく強い剪定です。
長く伸びた枝や他の枝と絡んでいる枝、幹の方向へ内側に伸びている枝などが忌み枝で、付け根から抜くようにして樹形を整えます。
● 小透かし
主に枝先に行う細かい剪定で、枝や葉が付いている分岐点のところで、外側の枝や葉を残して挟むことが大切。
内側の枝や葉を残すと、幹の方に枝が伸びていくため、著しく樹形が乱れます。
この小透かしは私たち造園屋の腕の見せどころ。樹木が本来持っている特長を活かして、スッキリと美しく整えることがポイントとなります。